木。
大樹の脇に生まれた苗木は
ただ生きるために 敵うわけのない大樹を 避けては避けては やがて いびつに捻じ曲がって育ちながらも 大樹の隙間から漏れる光を求め 上へ上へと 伸び続け 息を切らして悶えては そのか細い年輪を 薄く薄く重ねて 自分の手足が 大樹の末枝ほどにしか過ぎないのを だけども この大樹が無くなってしまっては 私は一人の力では立っていられなくなることも 受け入れ それでも また上へ上へと 光を求め 私が木であるということを 知る
by 60co
| 2006-01-03 11:25
| 詩。
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