カテゴリ:詩。( 15 )

夜王子と月の姫

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by 60co | 2006-02-16 21:03 | 詩。

木。

大樹の脇に生まれた苗木は

ただ生きるために

敵うわけのない大樹を

避けては避けては

やがて いびつに捻じ曲がって育ちながらも

大樹の隙間から漏れる光を求め

上へ上へと 伸び続け

息を切らして悶えては

そのか細い年輪を

薄く薄く重ねて

自分の手足が

大樹の末枝ほどにしか過ぎないのを

だけども この大樹が無くなってしまっては

私は一人の力では立っていられなくなることも

受け入れ

それでも また上へ上へと

光を求め

私が木であるということを

知る
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by 60co | 2006-01-03 11:25 | 詩。

本田美奈子はどうでもいい

ありがとう って言い難いんだ

愛してる って恥ずかしいんだ

いつも

別に って言ってしまう


好きだから 僕は君の隣りで寝てる

髪の毛を撫でたくなる

口づけする


あぅ  

言い出せないよ

世界で1番大事に想ってるなんて

明日には 下手したら1秒後には

僕の記憶が消し飛んで

君の存在を忘れてしまったりしてしまうかもしれないのに

こないだなんか 探し物があって 本を手に取ったのに

何を探してたか忘れてしまったんだ

ふぅ 

そんなこと考えてたら 益々 愛してるなんて言えないよ

あぁ

やっぱ言えない
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by 60co | 2005-11-21 14:49 | 詩。

鋼鉄と死

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「ねえ」とキミは僕を見上げた

「あなたはいつから此処にいるの?」

随分、昔のことだったような、憶えているつもりの あの日々は

僕がいつのまにか積み上げた ユメのつぶて?

開いたままの手掌は キミを包み込めるほど器用じゃない

なのに キミは

「大きい」と頬を摺り寄せる

頬が錆で 赤く染まってしまうよ と 声を出す方法も忘れてしまった

どうしよう と オロオロと反復する思考だけが 僕であることの欠片

キミは 茂みの中から花を摘んでは 僕の腐食した足や 手に挿してゆく

その度に 僕を見上げて微笑んでは 何かを言付けてゆくのだけれど

僕は生まれたときから おしで つんぼだったような気がして

もう 太陽が西の方に落ちそうだよ と

いつのまにか 僕の足元で うとうとと眠りにつくキミが風邪を引いてしまうのではないかと

伝えたいという思いに駆られては ピクリとも動かない手足を恨む

しまいには 悠久の時を超えて 勇者が僕の呪縛を解くため 

今 最後の敵と死闘を演じていると 妄想が 真実にすりかえられて

蜘蛛の糸のような 儚い希望を信じる根拠が

キミなんだよと いつのまにやらループし始めた思考が

僕がキミに そっと毛布をかけるときが

キミのゆっくりとした寝息に耳を傾けながら 明日には来る と信じることにした


ねえ キミ 風邪を引くから 起きて おうちに帰りなよ

明日 キミが行きたがっていた ケモノ道の向こうに連れて行くからさ
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by 60co | 2005-10-31 16:14 | 詩。

ピカン

暗がりの中で 雫が落ちる音がした

何もないことが

絶望と言うなら

涙が頬を伝う感触は

それが 僕の病巣を洗う

温かな木漏れ日なのだろう

死と言うものに 臆病になり

自分の手首をカッターで傷つけるように 君への手紙を送り続けた

紙であるならば 

何百年後に 君に届いたとして

考古学者が解読してくれるかもしれない

そして 君はクスリと 僕の手紙を読んで笑い

こういうのを 絶望と言うのだと

銀塩に焼き付けた
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by 60co | 2005-10-25 10:06 | 詩。

よる☆かぜ

月は傘被り

君は猫かぶり

僕は皮被り

星は雲隠れ

窓を全開にした部屋に吹き込む 夜風

脳みそがプリンになりそうなほど 心地いい

ピキピキピッキー 会いたい

ピキピキピッキー 会いたい



thanks to ケツメイシ
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by 60co | 2005-09-19 20:14 | 詩。

WIND SONG

ブランコ 夏風に揺られてる

気が付けば 昨日より 日が低くいね

振り向けば 二つの影 延びてる

両手で数えられなくなった 月日重ねてた

なんとなく

曖昧に これからも 時は流れて

なんとなく

曖昧に 歳を重ねて

なんとなく

曖昧に 隣りにいてな





Thanks to 松たか子
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by 60co | 2005-09-11 23:51 | 詩。

9.11

ビルはガラガラと崩れた
まるで 浜辺の砂の城だった

アリたちは巣から逃げ出せずに
赤子がこぼした ミルクに溺れ死んでいった

キミを助けたいと
あのとき アイツはそう言って
飛行機の操縦桿を握ってた

でも キミは隣町に水を汲みに行く途中
消えていった
灰になって
砂と混じって 
そして 跡形も無く

嵐の先で 出会ったのは
魔法使いの国じゃなくて
紳士淑女がスーパーで略奪するネズミの国

いろんなことがありすぎて 僕は未だ飲み込めていない
悲しみのあまり胸を詰まらせているわけじゃない

ただ キミがいればいい
何処で 明日 キミと会おうか考えてるだけだよ
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by 60co | 2005-09-10 09:53 | 詩。

TRANSPARENT

横断歩道 渡る キミ

目を合わせられないくらい

遠くなっていた


僕は車の中で 信号待ち

あの日のまま

キミを忘れられず


バックミラー見て 髪を直すフリをして

思い出のかたまりが通り過ぎるのを

待っている 臆病なココロ


今なら 告白したときより

キミのこと好きだよと言えるのに



thanks to TAPROOT
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by 60co | 2005-08-27 10:10 | 詩。

愛なき世界

スコールが降り注ぎ

僕らは東京タワーの下で

雨宿りした

さっきまで ブルートパーズ色した空が

そのまま全部落ちてきて

街は真っ青に浸る

遠くで自由の女神が たいまつが消えないよう聖書をかざした



そして

僕らは意味も無く

手を繋いでいた



thanks to くるり
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by 60co | 2005-08-24 11:07 | 詩。